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1歳から2歳になる1年間は、歩けるようになり行動範囲が広がり、言葉が増え、大人の言っている事を理解出来るようになり、とても成長が著しい時期です。
近年、体力・運動能力の低下し、その原因として、動きのある遊びの経験不足ともいわれています。そんな中、自然散策・お散歩等で、遊びの展開を通じて、園周辺の自然に積極的に触れ様々な様子を五感で感じ、体力づくりを主に取り入れています。
更に、集中力も少しずつつきだし、友達との関わりも出てきて遊びの幅も広がってくる中、様々な遊びに取り組み、どのような子どもの姿が見られたかをまとめました。 |
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≪T期 4月〜8月≫
・身の回りに対する興味や関心を大切にしながら、一人遊びを充実させる
・保育士に親しみ、安心して過ごせる関係をつくる |
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【取り入れた遊びと子どもの様子】 |
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○ |
園庭遊び(砂場・滑り台・お山・追いかけっこ遊び) |
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好きな玩具を手にして、砂の感触を楽しみながら砂遊びをする。 |
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滑り台やお山など高い所へ行き自分がいる事をアピールする。 |
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「まてまて〜」と追いかけられたり、捕まえられることを楽しむ。 |
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○ |
運動遊び(クッションマット・ウレタンブロック) |
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ジャンプ力はないがクッションマットの上を飛び跳ねる。周りの少しの振動で横転する。 |
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ウレタンブロックの上を保育士に援助されながら渡るが止まり、その場に座ろうとするなど恐怖心から進む事が出来ない。 |
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○シール貼り |
・指先を上手く使ってシールをはがす事が出来ず時間がかかる。 |
・試行錯誤しながら手にひっついたシールを画用紙に貼ろうとする。 |
・思うようにいかな事もあり、すぐにやめてしまう。 |
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○
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小麦粉粘土
粘土になっていく過程を見て興味を示す
粘土に触れる事を恐れ嫌がるが、慣れてくると感触を楽しむ。 |
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○ふれあい・わらべ歌遊び(お座りやす・貨物列車・お船はぎっちらこ等)
・歌や言葉に合わせて体を動かせようとする。
・繰り返し、しようと保育士に欲求する。 |
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【感想】 |
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子どもが取組んでいる遊びに保育士が共感し、一緒に遊ぶ事で、それぞれの子どもの興味・感心をより知ることが出来た。そこから、子どもと保育士との関係も深まっていき、信頼関係が築けた事から、安心して好きな遊びを見つけ、保育士と一緒に遊びに取り組み、興味のある遊びに少しずつ自分から取り組もうとする姿が見られるようになる。一人遊びも十分に楽しむ。 |
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≪U期 9月〜12月≫
・ごっこ遊び、見立て遊びができる
・摸倣遊びをすることを楽しむ |
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【取り入れた遊びと子どもの姿】 |
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○
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シール貼り
・はがす事もスムーズに行えるようになり一人でシールをはがして画用紙へ貼る事を喜ぶ。
・納得のいくものが出来ると、満足げな表情を見せ、出来た事を伝える。 |
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○
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ふれあい・わらべ歌遊び(T期の遊び+洗って洗って・ぜんぜがのんの等)
・簡単なフレーズを一緒に歌う
・積極的に布を取りに行って遊びに参加しようとする。(小さな布・大きな布等準備)
・屈伸運動や腕の曲げ伸ばしなど全身を使って、達成感を味わう。 |
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○
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小麦粉粘土
・保育士が作るものを真似て同じものを作ろうとする。
・つくったものを何かに見立てて遊ぶ。 |
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○
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知育遊び(型はめ・ひも通し)
・回転しながら型にはめられるように試行錯誤する
(丸、三角、四角など簡単な形と向きを理解する力が育ってきた。)
・ひもを上手く通せなくて、通すものを指にはめて楽しむなど違った遊びをする。 |
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【感想】 |
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この時期の子どもはどの遊びにも長時間夢中になって遊びを楽しむ姿が見られた。
U期ではシール貼りや小麦粉粘土を使った遊びから手先が少しずつ使えるようになってきたので、知育遊びも取り入れた。保育士が知育遊びをする姿を見て、子どもは真似をしつつ援助されながら、知育遊びに取り組んでいた。友達との関わりは少ないが、少しずつ他児のしている事に興味を示し同じ事をしようする“平行遊び”が多く見られるようになる。 |