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◎6月
積み木を新しく作って頂いたので、自分たちでやすりがけをした。
角が丸くなるようにと伝えたが、丸くなる感覚がまだ掴めない子どもが多かった。
「積み木ってこんな風にしてできてるんや」と自分たちでやすりをかける事でより積み木が好きになり、量も増えてトラブルも少しずつ少なくなってきた。
本当に座って黙々と取り組んでいく活動が好きなクラスでやすりがけも「まだやりたい」と朝の活動の時間をほぼ使って楽しんで取り組んでいた。 |
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◎10月 ドミノ
運動会が終わった頃から子どもたちから「協力」という言葉がよく聞かれるようになってきた。
積み木遊びはタワーではなく、ドミノに挑戦した。
積み木全部を使って一つのドミノを完成させる事をテーマにした。
初めはバラバラになって積み木を並べていた。
「全部一つに繋げるんだよ」と何回も声を掛けていくうちに「こっちに曲がってきて」と子ども同士で声をかけるようになり、ドミノが倒れてしまうと「ごめんね」「いいよ。もう一回並べたらいいから」というやり取りも出来るようになっていた。
何度か行ううちに「部屋にある積み木全部使ってやってみよう」と提案する子どももいた。
ドミノを完成させる事で達成感も味わう事が出来た。 |
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◎12月 街作り
積み木、動物ブロック、電車を使って皆で一つの街を作った。
一人でコツコツと作っている子もいたが、「一緒に動物園作ろう」「ここはイルカショーのところにしよう」と声を掛け合っている子どもたちが沢山いた。
進級当初にはなかった姿が見られる様になり子どもたちもとても楽しそうであった。
作り終わった後も自然とごっこ遊びが始まり、時間が足りないくらいであった。 |
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◎1月 積み木タワー・ドミノ
クラスが少しずつまとまってきたので、再度タワー作りに変えてみた。
グループに分かれてどのグループが高く積めるか競争するところから初めたので意欲が見られ、協力しようとする姿も見られた。
積み木の組み方を新しくした事で崩れる事が少なくなり、以前より高く積む事が出来る様になった。
ドミノでタワーを倒す事にも挑戦したが何度やっても失敗で、どうすれば倒れるんだろうと子どもたちも悩んでいた。
こうしてみよう、こうしてみたらいいと子どもたちは沢山提案してくれた。 |
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〜 まとめ 〜 |
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もともと座ってコツコツ何かをするのが好きな子どもが多かったので、何をやっても楽しんでくれた。 初めの頃は絵の具を使うと「手についてしまった」など汚れる事を気にする子どもたちだったので、汚れを気にせず大胆に遊んでもらえるように、夏のシャワーのある時期にスモック一枚で絵の具遊びを行った。
そうすると汚れてもいいんだと思えるようになったようで、回数を重ねるごとにより楽しめるようになってきた。
何でも集中して長い時間同じ遊びを続ける事が出来る子どもたちだが、何に対しても時間をかけてしまいがちで一つの工程にすごく時間がかかり、一日で終わらないことも何度かあったので、決められた時間の中で楽しめるように声を掛けるようにした。
製作遊びをする中で、「○○してもいい?」から「こうしたい」「こうしてみたい」「こうしてみよう」と自分で考える力も身に付いたと感じる事が出来た。
また進級当初はクラスのみんながバラバラで自分勝手な子どもたちの姿がとても目立ち、 保育士の話に耳を傾けようとする姿もあまり見られなかった。
積み木遊びではまずルールを守ることから始めた。
積み木遊びは昨年度から取り組んでいたため遊び方や発想して遊ぶ力は身についてきた。
しかし積み木の取り合い、場所の取り合い、意見を聞かない、ルールを守らないなどですぐにトラブルになり遊びを中断していたので不安な気持ちでいっぱいだった。
自分たちで積み木のやすりがけをしたり、グループごとに高く積む競争を取り入れたりする事で少しずつ協力し合う気持ちが出た。
運動会後頃から仲間意識も高くなりはじめ、ミュージックフェア前には「協力」という言葉も子どもたちから聞かれるようになり、協力しないと完成しない事、自分だけの力ではできない事にも気が付き「ここはこうしよう」など声をかけあい楽しめる様になった。
初めの頃は積み木が崩れると「やめて」と怒ってばかりだった子どもたちも自然と「ごめんね」が言えたり「壊れてもまた作ればいいよ」と他児の失敗も受け入れられる様になり、大きな成長が見られ積み木遊びを引き続き取り組んでよかったなと感じた。 |
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